ジモカツ  

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レポート2

まちなかパフォーマンスで地域みんなが育ちあうまちに!

日時:平成28年3月6日(日)  場所:多摩区総合庁舎11階会議室
講師:林月子(「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンス プロジェクト代表)  

林月子 東急田園都市線「たまプラーザ駅」周辺のまち美しが丘(横浜市青葉区)では、平成24年にこれからの郊外住宅のまちづくりについて話し合うワークショップが開催されました。まちなかパフォーマンスプロジェクト代表の林月子さんも、このワークショップの参加者の一人です。たまプラーザは、50年程前に東急田園都市線沿線に理想の田園住宅を目指して開発されたまちで、洗練されたおしゃれな印象がある一方、郊外住宅地なので昔から住んでいるという人が少なく、神社仏閣などシンボリックなものがない。住民同士のつながりが希薄なのが課題の1つであると林さんは感じ、ワークショップを通して、人がやさしくなれるまち、人が育つまちになったらいいと考えました。
 みんながもっとありのままの自分で暮らすことができたら、もっと楽しい豊かなまちになるのではないだろうか?そこで、平成25年から現在まで3回、「育ち合い」をキーワードにまちなかパフォーマンスを企画・実施しました。「まちなかパフォーマンス」とは、日頃暮らしているまちの中で歌やダンスなどいろいろなパフォーマンスをすることです。

まちなかパフォーマンス

 1回目はたまプラーザ駅前の広場で人が出てきて突然歌ったり、踊ったりといったパフォーマンス(フラッシュモブ)を。2回目は商店街で打楽器の演奏や踊りのパフォーマンスを。3回目は美しが丘公園を舞台にいろいろな地域の民族舞踊・民俗音楽がごった煮のようになったパフォーマンスを開催しました。
 そこには、多世代の知らない人たちが集まり、一生懸命練習を重ねてまちなかでステキな笑顔いっぱいのパフォーマンスをやり遂げることで、大家族のようなつながりが生まれています。
 活動を通して、子どもがまちに愛着を持つようになったり、お父さん同士がまちで挨拶をするようになったりしています。また、通勤通学で使っていた駅や、通り過ぎていた商店街がこのまちに帰ってきた、ここでパフォーマンスをしたと思える大切な場所になるなど、まちなかを舞台装置にすることで、これまでなんとなく見ていたものが意味を持ち、まちの風景が記憶に残るものになります。

特定非営利活動法人PVプロボノ 途中、第2回のまちなかパフォーマンスのドキュメンタリー映画「育ち合い」を上映しました。
 映画の制作は特定非営利活動法人PVプロボノが担当。クオリティの高いプロモーションビデオの企画・制作を通じて、NPOやNGO、自治体など、社会をよりよくしていくためのさまざまな社会貢献活動をサポートしている団体です。

 このパフォーマンスは、実施した後の振り返りの機会も大切にしているそうです。 参加者との振り返りをまとめて「育ち合いの育て方」というノウハウ集もまとめました。 みんなで力をあわせて何かをやりとげることに感動があります。
 本番という晴れの舞台でたくさんの人から拍手をもらうことも大切で、各々が自信を持てるようになりました。年齢の違いや経験の差、社会の地位は関係なく子どもも大人も1からのスタートラインに立つことで、いろいろな「育ちあい」が生まれています。誰もが主役になれる場面をたくさんつくることも大事です。中心メンバーをサポートしてくれる人、縫い物ならできるという人、スピーカーの飾り付けをしてくれる人、それぞれのできることで関わり、みんなが工夫や知恵を出す隙間をたくさんつくったことで、自分たちのパフォーマンスだと思えるようになることが大事です。
 中心になる人は完璧じゃなくても良く、包み隠さず見てもらうことでみんなで力をあわせようということになる。子どものやりたいという気持ちが大人の背中を押す。 など、様々な気づきを得る事ができたそうです。

ダンスの体験
 自分一人でできることではなくみんなの力が集まっていることが大事。意見や感情がぶつかりあうことにも「育ち合い」がある。これからも育ちあいを広げていって世界で一番大きな家族をつくりたいと思っていますとまとめていただきました。
 講演の後、メンバーの一員である子どもたちの指導のもと、全員でダンスの体験をして、この活動の笑顔をお裾分けしてもらいました。

 

事例紹介:五反田自治会 吉田 輝久会長

 春の五反田川を彩る150匹もの鯉のぼりは、子どもたちの思い出に残るまちづくりを進める五反田自治会の取り組みの1つです。活動を目に見える形で、ひろげる取り組みをしています。

鯉のぼり

 

意見交換(カフェタイム)

 後半は、カフェタイムと称して、テーブルごとに意見交換をしました。 1ターン目は「自分と地域の関わりを語ろう」というテーマで話し合い、席替えを挟んで2ターン目に「ミライの町内会・自治会アイデアを出そう」というテーマで話し合いました。

 各テーブルで話し合ったことで印象に残ることを発表してもらいました。いくつかのキーワードを紹介します。

  • 町内会・自治会では、人材不足や役員の後継者がいないことが課題。

    →「感動」を共有することが大事

    →遊び(楽しいこと)からはじめて子どもや子育て世代が参加できるようにするのが大事!

    →同時に高いゴールの設定も大事!  

    →多摩区のゆるキャラでドラマを作るとよいのではないか

  • みんなで気軽に集まって情報共有できる場所をつくろう

    →コミュニティレストラン →小さな地域ごとに、多世代で利用できるパークなどの居場所

  • 高齢者の生活支援サービスを担う組織づくりを進めよう

    →無償のボランティアから有償の地域ビジネスへ

当日のアンケート結果(PDF)

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カフェタイム

 

 

 

 

 

 

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映像

地域と楽しくつながるハナシ ミライの町内会・自治会を語ろう

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